合衆国最高機密ファイルFOIA

UFO、陰謀、都市伝説、公開された超機密ファイルを読み解く!

合衆国政府の研究が超能力の存在を証明していた!(パート2)

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イメージ:リモートビューイング

 

出典元FOIAファイル

 

パート1からの続き

 

II テクニカル アプローチ

精神エネルギーによる機能性に、より信頼性を与えるという実験全体の目的を達成するため、実験担当者達は、これまで多岐にわたる手法を試してきている。より高い才能を持つ被験者をみつけ、彼らが実験に望む際には最適な心理環境を容易するのである。ここでは、それら手法のいくつかが生み出した、実験環境、および、被験者達の選別と訓練に関する特別な手法を概説する。

A. 背景
被験者が特に良い結果を見せた精神エネルギー性の活動でも、最も効果的と言えるものの一つが、日常的な対象物についてのリモート ビューイングである。ただ、研究段階で観察されたところでは、この現象も、基本的に主観的体験と目される場合もある。それらは、(医学書などにある)自己像幻視、(心理学書にある)外在化と解離、(超心理学書にある)単純透視や旅行透視あるいは体外離脱体験、(オカルト学書にある)アストラル投射といった、多くの書物で解説されている現象である。我々は、現象の原理を説明するための既存の関連概念や偏向的見地から切り離し、中立的に評価を行うため、これに“リモート ビューイング”という言葉を使用している。

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書籍:実録・アメリカ超能力部隊

SRIで行われた基本的実験手順は、まず被験者(リモートビューワー)と実験担当者を室内に隔離し、あらかじめ決めた時刻に、透視の対象となるチームが訪れている遠隔地について説明させるというものだ。このチームには、被験者にとって既知であり、この実験を自ら引き受けた人物が含まれる。透視対象チームの訪問地は、単独の実験担当者により決められたもので、これら複数の場所は、SRIから自動車で30分以内の場所の中から、この担当者により選別されたものだ。訪問地は、ランダム手法を用いてリストから抽出される。訪問の候補地は、透視の対象としてふさわしい環境を備えた中から選ばれた、100以上の土地を含んでいる。チームが訪問する場所は、実験室に隔離された被験者と実験担当は知る事ができないようになっており、つまり、実験は二重に遮蔽が施された環境下で行われる。

実験の詳細はこうである。まず冒頭に、被験者と実験担当がSRI内部に隔離され、対象チームが向かった場所についての口述を開始するまで、30分間の時間を置く様に指示される。その段階で、対象チームは、密封された移動行程をモニター担当から受け取る。この行程表は、モニター自身により事前に用意され順序は無作為となっている。この行程指示書は、チームが自動車に乗り込みSRIを出発してから開封され、彼らは、直接指示にしたがって行動する。その間、SRIに残った被験者と実験担当者は、対象チームと一切の通信を行わない。また、被験者とともにSRIに残った実験担当者は、チームの移動先や彼らに手渡された指示書についても、一切の情報を与えられない。これにより、(明白、あるいは、暗示的であっても)彼が何らかの合図を発する可能性を排除し、加えて、被験者に質問する事でその説明を明確化する役割も、与えられるようにしている。透視対象チームは、訪問先地点に30分間かけて移動し、そこに15分間滞在するように時間が分配されている。透視時刻になると、SRIにいるリモートビューワーは、(チームがいる)対象地点について感じ取れることを説明し、必要であれば図を描く様にうながされる。対象チームが戻ると、ビューワーが述べた事について仮の検証が行われる。最終的に、実験行程が終了した後、(リモートビューワーである)被験者は、訪問先へ出向き、現地の状態を自身の目で確認する。

このように、一定回数繰り返したリモートビューイング実験結果の正確性を数値的に評価するため、まず最初は、本来この研究にたずさわっていない別のSRI研究員に、その内容を明かさないまま、独立した検証作業がゆだねられる。未編集のまま9種類に分類された、テープの録音内容とそれに関連する図により構成される一連の実験結果は、ラベルもつけられないまま無作為の順番で与えられる。この分析担当者は、ただ1人で実験の対象地点を訪問し、意図は知らないまま、ビューワーの語った内容に、「1」から「9」までのスコアを付ける(正確さを最高から最低で採点)。そしてこの作業は、複数の違う解析担当によりそれぞれの対象地点について、繰り返し行われる。最終的に、対象地点についての説明内容に与えられたランクを総計することで、問題の統計的評価がなされることになる。この場合、数値が低いほうがより正確であることを示す。仮に、9つの対象地点があるとき、ランクの合計は9(完全なマッチ)から81までの間に分布する。与えられたランク総計以下の値が偶然に生じる可能性を計算する方法は、Reference 1 に示されている。

このリモートビューイング実験全体を評価するにあたり、我々は、特定の実験結果を基準にするのではなく、9つの対象地点について数年の間行われ、Ref1の作成者達によりまとめられた、51回にも及ぶリモートビューイングの実験結果から得られるデータベースを使うことにした。これは、ビューワー達がSRIから20キロ圏内に存在する近隣地点(橋、プール、劇場、空港、コンピュータ、機械工場、etc.)を、透視するように設定されたものである。この実験では、被験者による(テープの録音および図での)説明内容と、対象地点の関係について知らない評価者が、おおむね半数のケースにおいて、初見で透視内容と場所の関連を指摘するという程度の、情報の品質が示された。

パート3へ続く