合衆国最高機密ファイルFOIA

UFO、陰謀、都市伝説、公開された超機密ファイルを読み解く!

合衆国政府の研究が超能力の存在を証明していた!(パート4)

f:id:pretoronews:20181218171235j:plain

イメージ:超能力

 

出典元FOIAファイル

 

パート3からの続き

b. 地理的座標などを用いた、おおまかな透視の訓練


現在までの間に2人の被験者が、対象地点について、地図上の経度および緯度のみを与えられた状況で、遠隔地について間違いなく説明を行える能力を示している。また、同様のテストへの他の参加者からは、種々の結果が得られた。

【関連書籍】
実録・アメリカ超能力部隊
書籍:実録・アメリカ超能力部隊

これら2グループ間に見られる顕著な違いとは、成果の上がるグループは、通常の地図から抽出した100地点に及ぶ対象についての、トレーニングを経験しているということである。つまり、新たに加わったグループにこのトレーニングを適用してみることで、この手法をより一般化する事が可能かを評価できると考えられる。この方針に基づき能力の改善が見られるようであれば、初心者達のテストと評価に、同様な手順を応用できるだろう。

また、おおまかな透視に関する他の方法としては、(キーとなる要素の有無にかかわらず)対象地点の写真や地図を用いる場合がある。

こういった取り組みの目的は、広範囲に応用可能な訓練手法の可能性を探ることにある。こういったプログラムが成功裏に終わるなら、この分野の可能性をつきつめるには十分な人数が得られない、生来的に能力を獲得した被験者のみに頼るという我々の方針を、取りやめる事も可能となるだろう。


c. 10数値選択トレーニング施設


現在までのところ、被験者は数字に関するものより、一般的な状況・情景の実体のある対象に対して、より能力を発揮することが示されている。しかし、現代社会においては、数字や量といった情報が、より重要性を持つのも事実だ。この数十年間に亘る一般的な超心理学実験は、カードなどを用いた透視能力を被験者が示し得ると、明らかな結果を示してはいる。しかしながら、それが統計的には顕著な数字であったとしても、偶然に的中しうる可能性に比べて、非常に小さな差でしか優位性が認められない。たとえば、2択問題が偶然に当たる確率を50%としたとき、52%の平均正解率となる、といった具合である。さらには、その能力が実用的なレベルにある能力者であっても、繰り返しテストを行うことでその結果が低下し、最終的に超能力を損なうことにもつながるのだ。

この主の能力減退は、被験者達に結果を即時フィードバックしない実験に、ほぼ固有の現象として見られる。この事実から、チャールズ・タルト(Refs. 19-23)およびラッセル・ターグ(Ref. 24)は、フィードバックを行わない実験は、通常の結果が偶然の域を出ないという心理学者が行う実験における、透視能力疎外の典型的なケースだと仮説を立てた。したがって、元より立証可能な能力を保持する被験者に、即時結果を知らせるということは、少なくとも数値テストに関する能力の安定化につながるし、加えて、より才能に恵まれた被験者は、超能力を磨くため行う内面の作業をどうするかについて、学ぶチャンスも得られるだろう。つまり、テスト結果を即時的に知らされることは、すでに超能力を持つ者の才能をのばす事になるわけである。

現役の調査員(Ref. 24)および他の者(Ref. 21に概略掲載)による、即時フィードバックを用いた研究では、(1)この分野においては深刻な問題となる、顕著な成績低下は見られなくなること、(2)一部の被験者では、高い超能力が安定的に発揮されるようになること、(3)高い才能を持つ被験者達は、その能力を高める術を学んでいると思えること、などが一般的に確かめられた。しかしながら、現在まで行われたこれらのテストにおいても、生来的に超能力を持つ者の究極的なパフォーマンスを調べるトレーニング方法は、まだ存在してないないことが欠点として残る。

SRI内に設置された、10数値選択トレーニング施設は、デイヴィスにあるカリフォルニア大学のタート研究室が開発した、10数値選択訓練法をモデルにしている。これは、我々が数値および空間的な透視についての、即時フィードバック式訓練の限界を確かめるため、設計されたものである。この施設は、ランダムに10数値を選択するコンピューターを用い、(答えを知り得る可能性を排除するために)2つの別々な建物に分散している。受信者となる被験者は、主要ビルディングにほど近い別建物内の、快適な部屋に着座させられる。この人物は、円に囲まれた10個のランプが並ぶコンソールの前に座る。それぞれのランプのそばには、被験者が選択した時に押す応答スイッチが並ぶ。この被験者は、コンソール中央のタイミングランプが点灯することで、実験者(そして送信者)の側のコンソール上において、コンピューターが発生する電子式の乱数10個の中の1つが、対象として選ばれたを知る。被験者は、どの数字が選ばれたかを感じ取った時に、その数値に応じた応答ボタンを押す。その直後に、コンピューターは正しい数値を示すランプを点灯させ、被験者は自身の答えの成否を、即座にフィードバックされる仕組みである。仮に、この数値が違っていた場合でも、被験者はそれが正解のランプに近いものであったかどうかを、即座に確かめることが可能だ。加えて、自分自身が不正解を出す時に一定の傾向があるかどうかを知り、自身の改善につなげることができる。被験者は、フィードバックを利用しながら自ら複数の手法を試し、自身の手法を見つけ出すのである。

一部の被験者は、ランプを囲む円の付近に手をかざし、その下にあるものが正解の円であるか感じ取ろうとする。被験者側コンソールに設置した、回路的に閉鎖されたTVカメラがこの様子をモニターし、実験者(送信者)は、それを見ることで、被験者が正解に近いか遠いかを知る。被験者の前にあるコンソールからは、有用な情報が得られないように設計されているが、この空間スキャン的な動作を、超能力的“読み取り装置”として重要視する被験者もいる。送信者側にとっても、その送信テクニックが効果的かを、即時的に確かめる事ができ、改善に役立てることも可能である。

この施設は、特別設計のマイクロコンピューターにより制御されている。これは、透視対象とそれへの応答を自動的に記憶し、後の詳細な解析に用いられるようになっている。それらには、タルトがこれまでの研究(Refs. 25-27)で発見した超能力の、時間転移的なメカニズムを調べるための、先進的時間転移解析手法も含まれている。実験者(送信者)のコンソール、制御コンピューター、ならびに他の記録機器などは、被験者のいる建物とは別棟に置かれ、何等かの形で情報が伝わる可能性を排除している。送信者と被験者の間のコミュニケーションには、制御コンピューターが介在する仕組みである。事前実験におけるデータが既に記録されており、新たなテストのためのランダム数値がまだ電子的に決定されていない段階では、インターコムによる会話が許可されている。こういった応答方法などに関する自由な会話は、特に初期段階においては重要性があるだろう。対象となる数値が選択された時には、当然、インターコムは自動的に切断されることになる。したがって、送信者が意図しないながらも被験者に情報を与えてしまうということは防止されている。

この10数値選択訓練施設は、基本的に練習施設であることは銘記しておかなければならない。この訓練が提供する即時フィードバックにより、被験者が独自の超能力的精神状態を把握した後は、彼らはこの施設から離れ、即時フィードバックの無い環境で、より高い能力を持つ送信者を相手にした、より高い超能力を発揮するだろうと、我々は想定している。

 

パート5へ続く