合衆国最高機密ファイルFOIA

UFO、陰謀、都市伝説、公開された超機密ファイルを読み解く!

スタンスフィールド・ターナーの証言ーMKULTRA(パート5)

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イメージ:洗脳

 (出典元FOIAファイル

パート4からの続き)

今回発見された情報の中で最も意義ある点は、MKULTRAプロジェクトに関与していた研究者および機関の実名が知らされた事、そして、民間研究機関へCIAから不適切な寄付が送られていたという事実が知らされた事です。我々は今、149の付随プロジェクトについての新たに発見された資料に記載されている、185名の研究者およびアシスタントの名前を入手しております。また、実際に作業が行われた、あるいは上記の人々が参加していた研究機関についても80か所の名称が判明しました。
この研究機関には、44のカレッジと大学、15の研究財団もしくは化学や製薬関連の会社、12の病院やクリニック(大学付属のものとは別)、そして3箇所の刑務所が含まれています。これら人物や施設の名称のいくつかは既に公にされていたものではありますが、今回新たに発見された名称は、MKULTRAについての我々の知識を強化するものとなっています。

CIAが不適切と思われる寄付を行っていた実情は以下の通りです:
あるプロジェクトでは、民間の医療施設を作る資金に対する$375,000の出資に関与していました。この寄付金が存在したことは以前から公にされていたもので、1957年のCIA内テクニカルサービス部門についての監察官報告書でも記載されています。その記載部分は、チャーチ委員会のスタッフにより再調査もされています。
しかし、今回発見された資料では、この出資金が民間からの寄付であると見せかけるため、仲介を置いてなされた事実が明らかとなりました。民間の寄付金という事で、この資金はフェデラルファンドと適合しており、受け手の機関は、この贈り物の出どころを知る由もありませんでした。このプロジェクトは当時、DCIにより承認され、寄付の合法性を支持する意見書を記述した法務部長を含めた、当時のCIA内最上層部の同意を得ています。

最近発見されたこの記録は、本人の意思に反して行われた薬物テストの内容について詳細に知らせるものではありますが、それ以上の内容にはあまり寄与していません。ただ、我々の手元には、被験者の意思に反する薬物テストがサンフランシスコおよびニューヨーク市のセーフハウス内で実行された事を示す、複数の情報が存在します。さらに、これを実行した人物は、以前考えられたていた1人ではなく、3人いたという事も確認されました。
同時に、本人の意思に反する薬物テストの一部は、連邦病院に収容されている性犯罪者を対象に行われ、さらにこの研究は、がん患者用の鎮痛剤開発と並行する形で、ノックアウトもしくは“K”ドラッグと呼ばれるものが用いられました。

パート6へ続く)