合衆国最高機密ファイルFOIA

UFO、陰謀、都市伝説、公開された超機密ファイルを読み解く!

スタンスフィールド・ターナーの証言ーMKULTRA(パート6:最終章)

 

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イメージ:MKULTRA

 (出典元FOIAファイル

パート5からの続き)

以上の事が、今日まで我々が発見してきた情報についての調査で浮かび上がった主要事項であります。既に述べた通り、薬物および行動修正の研究に対するCIAからの出資に関係を持っていた研究者ならびに研究機関の具体的な名称こそが、今回の新たな発見要素であると同時に、無視できない問題を提起するものでもあります。
これに関与していた多くの人物と機関は、情報当局の存在を認識しておりませんでした。また、CIAについて認識があった人物や機関も、善意の下で、政府からの合法的かつ適切な要請に従い活動をしていると信じていたと想定する事には、十分な妥当性を認めるべきです。
私といたしましても、これらの研究者や研究機関を、その名称が明らかとなる事で生じる彼らの評価への不当な攻撃やダメージから守るべきだという倫理的な責務が我々に存在すると確信しているところです。加えて、私には、個々の研究者の名称を彼らの同意ないままに公表しないという、個人情報法の下での責任が存在します。
もちろん、この研究者達と諸機関が、CIAから出資された活動に加担しようと望んでいた訳ではないことは、特別に明記するべきであります。

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その上で、上院の情報特別調査委員会ならびに健康問題分科会が所持する、問題となった活動内容に関しての調査権を鑑みた上で、所望される詳細がどの程度のものかはさておき、私は彼らの名称を機密レベルで本委員会へ提出するものです。私は、関与した個人ならびに諸機関の評価を傷つけることなく、この資料が皆様の調査活動を進展させることを期待します。また、MKULTRAが行われたのは12年から25年前の時代であることも強調させていただきます。今日、CIAでは、被験者からの同意の有無に関わらず、薬物によるテストは行っていないと、ここに明言させていただきます。

最後に、私は、司法長官ならびに保健教育福祉長官の直下で、本件についての活動を行っております。司法長官に対しては、長官が選択される調査内容において長官が重要とお考えになるいかなる情報でも、ご報告申しあげております。この新たな証拠を通じて、自身の意思に反し薬物を投与されたと思われる人々を特定する事が可能であるかを、司法長官ならびに保健教育福祉長官に示すのが我々の任務です。
それに通じる名称は、今回の記録の中には見られません。しかし、彼らの特定に至らしめるに足る手がかりを見つける作業は継続しております。もしそれが見つかるなら、本案件に対し政府が責任を果たす手段も決定できる事と考えております。