合衆国最高機密ファイルFOIA

UFO、陰謀、都市伝説、公開された超機密ファイルを読み解く!

スタンスフィールド・ターナーの証言ーMKULTRA(パート2)

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イメージ:マインドコントロール

 (出典元FOIAファイル

パート1の続き)

前回、あなたに、この問題についての報告を行った際には、新たに発見された文章について、我がスタッフも詳しい検証を行う時間が持ち切れておりませんでした。しかし現在、この作業は完了しており、私からこの新しい情報についてご報告できる状態になりました。新たに判明した内容の中でも、あなたとしても下記に示すものが最も関心を抱かれるだろうと確信しております。

  • 本情報が発見された経緯と、これまで発見されてこなかった事の理由
  • 最近新たに発見されたこの情報の持つ性格
  • この情報の中に、これまで知られる事も、上院調査委員会に提出された事も無かったと思われる内容が、どの程度含まれているのか
  • この新発見において、最も意味深い側面はどこだと考えられるのか

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まず最初に、この文書がどのように発見されたかを述べたいと思います。この資料は、ワシントン郊外にある退役軍人記録センターに移管されていたもので、行動制御薬物の使用に関する記録保存と、情報自由化法の下での本情報の公開要請への対応を担当していた、当方の職員による重点的な調査の結果として、その場所から発見されたものです。
1975年のチャーチ委員会による調査においては、MKULTRAと関係性が有ると思われる全記録を、活動中および終了後の計画の記録について、全CIA支局での検証が行われました。とは言うものの、この事案に関与していた支局で終了された計画の、予算および財政についての記録は調査を受けていません。これは、MKULTRAのように機密性の高いプロジェクト関連の文書は、支局本体がプロジェクトファイルの中で管理しており、予算および財務のセクションはそこに関与しないからです。
しかし、今回のケースの場合で新たに発見されたこの記録は、て1970年の時点で、終了済み計画のものの一部として予算財政セクションが退役軍人記録センターに移管していた文書でした。通常の処理方法がとられず、このように移管されたその理由については分かっておりません。ともあれ、この文書が1973年に退職を控えていた当時の局長に発見および廃棄される事や、1975年に上院委員会に要請をうけたCIA局員が見つけるという事から遠ざけられる結果となったわけです。
本資料を発見した職員は、FOIAからの要請を受け、草の根を分ける調査を行い、これを見つけ出しました。彼は、この退役軍人記録センターが保管していた、予算および財政に関係するものを含めて、この支局に関するすべてのリストと資料を見直しました。これにより、過去の調査では浮き上がってこなかった、MKULTRA関連のドキュメントを発見するに至ったのです。
結局、1973年の情報当局では、この記録自体を廃棄する試みが行われていたために、それを公開する事ができず、また、1975年のチャーチ委員会による公聴会の場においても、その保管場所が特定される事はありませんでした。
私といたしましては、初期の調査段階で、本資料を隠蔽しようとする何等かの努力が行われていたとは、考えておりません。

パート3へ続く)