合衆国最高機密ファイルFOIA

UFO、陰謀、都市伝説、公開された超機密ファイルを読み解く!

スタンスフィールド・ターナーの証言ーMKULTRA(パート3)

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イメージ:洗脳

 (出典元FOIAファイル

パート2からの続き)

次に、今回発見された資料の性質についてですが、これは、発見されたフォルダーが財務関係のフォルダーであった事実を認識する事が重要になってきます。そこにあった多くの資料は、予算の先払い、証明書類、あるいは経理処理についての承認内容が記されていたものです。その多くは、関連している活動については、さしたる情報を与えるものではありませんでした。
時折見られるプロジェクト提案書や、付随プロジェクトについてのコメントを記したメモなどは、この資料の中で散見されてはおります。しかしながら、基本的にここで発見された資料は、進捗報告や各種の付随プロジェクトの活動内容の考察などのドキュメントを含んでいません。ただ、一定の活動内容について詳しく考察された様子は見受けられました。
発見された資料は、大まかに分けて3つのカテゴリーに分類されます。

-- 第1点め、MKULTRAには149の付随プロジェクトが存在し、それらの多くは、人の行動修正、薬物入手法、そして、外部に知られず薬物のテストおよび利用をおこなう事などに関連性があると見受けられます。
-- 第2点め、多方面に亘るMKULTRAの記録を収めた、2つの箱が存在します。その内容には、CIAによる各種研究プロジェクトへの出資を隠蔽するため用いられた、(途中段階での)予算の打ち切りなどを示す監査報告や財政証明書が含まれています。
-- 最後に、元々MKULTRAから予算を得ていながらも、行動修正や薬物あるいは毒物、もしくはそれらに関連する事項ではない、適切な諜報活動を目指していた33の付随プロジェクトも加わっていました。

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私達は、149の付随プロジェクトで網羅された活動内容を、それとわかるタイトルによりグループ分けしようと試みました。少なくともこれは、大まかなアウトラインで記録の内容を表すものとなっています。問題となっている計画は、下記に示す15のカテゴリー内に分類されます。

1.行動性薬物もしくはアルコールがもたらす効果の研究
-- おそらく、人間を対象としていない付随プロジェクトが17存在
-- 確実に、志願者を対象に行われた実験のための付随プロジェクトが14存在
-- おそらく、志願者を対象にした実験のための付随プロジェクトが19存在。明らかになってはいないものの、その中の一部は本人の意思に反して実験が行われたと思われる
-- 対象者の意思に反して行われた実験の付随プロジェクトが6存在
2.催眠に関する研究
-- 催眠と薬物を併用した2つを含む、8つの付随プロジェクトが存在
3.薬物および化学物質の入手について
-- 7つの付随プロジェクトが存在
4.気付かれる事なく薬物等の物質を摂取させる事に応用できる手品的技術の研究
-- 4つの付随プロジェクトが存在
5.人間の行動、睡眠、およびセラピーがもたらす行動の変化についての研究
-- 9つの付随プロジェクトが存在
6.行動修正に関する、関連図書の調査およぼ国際的セミナーへの参加
-- 6つの付随プロジェクトが存在
7.動機付け、あるいは、亡命者に関する研究、診断と訓練技法についての研究
-- 23の付随プロジェクトが存在
8.うそ発見器の研究
-- 3つの付随プロジェクトが存在
9.MKULTRAの外部研究活動への出資方法について
-- 3つの付随プロジェクトが存在
10.外来病原体を、効果的な伝達方法に組み入れて供給することを含めた、薬物、毒物、人間の生体組織についての研究
-- 6つの付随プロジェクトが存在
11.現状で記録から対象物が割り出せない活動
-- 3つの付随プロジェクトが存在
12.メリーランド州のフォートデトリックに拠点を置く陸軍特務隊が関与した、内容秘匿の活動に対する予算補助目的の活動。この件については、チャーチ委員会からの報告Vol.Iページ388~389で、概要が示されています。CIAのプロジェクト「MKNAOMI」においては、CIAが生物学的作用物質とその供給システムを実験および保持し、それを人間ならびに動物や作物に対して使用することを陸軍が支援していました。これら付随プロジェクトの目的は、今回発見された資料からは特定する事は不可能です。明確なのは、通常の支出用途であればこの記録より多くの書類や口頭での許可などが、セキュリティーのために必要されるはずだという点と、この活動内容についての配慮から、支出の準備期間が短縮されたという事実のみです。約$11,000が、1953年~1960年の期間に使用されました。
-- 3つの付随プロジェクトが存在
13.電気ショック、侮辱目的のハラスメントテクニック、超感覚的認知の分析、ガス式スプレイおよび噴霧器を扱う付随プロジェクト1つ、ならびに、作物と設備の破壊工作に関する4つの付随プロジェクト。
14.下記にある各目的のための、1もしくは2つの付随プロジェクト
-- 動物の活動や生体システム内でのエネルギー貯蔵と変換の制御を目的にした“血液型”の研究
-- 生体システムの刺激と反応の研究
15.研究所内での薬物使用スクリーニングが行われたため、関連する作業にまったく着手しないまま、3つの付随プロジェクトがキャンセルされています。これらは、脳震盪の研究、志願者に対し経皮的に生物学的活性物質を使用する研究などです。

パート4へ続く)