合衆国最高機密ファイルFOIA

UFO、陰謀、都市伝説、公開された超機密ファイルを読み解く!

1990年代に行われた“ロズウェル事件”の再調査(パート14:結論)

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イメージ:回収されたUFOはどこに・・・

 (出典元FOIAファイル)

パート13からの続き)

空軍によるこの調査が行われる過程において、他の複数の人物も、“ロズウェル事件”はモーグル計画のバルーン装置回収という事件から派生した可能性を見出していた事が明らかとなった。
彼らの中には、チャールズ・B・ムーア教授、ロバート・トッド、そして奇遇にも、シフ下院議員の下で働いていたスタッフと結婚したというカール・プフロックなどが名を連ねる。
これら人物の一部は、事件の記録が多くのアーカイブや史料、そして資料館などに保管されているだろうという推察を立ててた。情報公開法(FOIA)上の申請記録を紐解くと、特にロバート・トッドは、数年前にすでにモーグル計画の事を突き止めており、AAZDの各調査員ががこの件についての同じ可能性に便乗する事になるかなり以前の段階で、粘り強い姿勢でFOIAを使い、本件に関係する大量の資料を入手していた。

そして、もっとも興味深い点は、本報告書が執筆されている辞典において、プフロックがFUFORの後援を受けて本件に関する独自のレポートを出版した事である。その題名は“ロズウェルその真相”(1994年)とされた。
プフロックは、独自の調査を基に、ブラゼルの農園で発見されたオリジナルの残骸物は、おそらくモーグルのバルーンであると結論付けている。しかし同時に、そこからさほど遠くない場所で、同時期に、エイリアンの宇宙船が墜落事故を起こし、AAFがエイリアンの死体を3体回収したとも主張している。
とは言え、空軍での調査は、この信じがたく奇遇な事件を証明する新たな情報を発見してはいない。

モーグル計画の詳細、およびそれが“ロズウェル事件”にどのような影響を与えたと思われるかにについて、議論をさらに詰めるため、SAF/AAZDの調査員は、このバルーン計画についてさらに詳細な議論を展開しており、それをAtch 32に添付する。


その他の調査

【関連書籍】
ロズウェルにUFOが墜落した
書籍:

本件の解明を助けるさらなる情報を求める過程において、上記以外の試みもいくつか行われている。
まず最初に、モーグル計画関連で使用された実際のバルーンおよびレーダー標的について、その情報およびサンプルの入手、そして、発見された残骸や物体に関する説明とそれらの関連付けなどが、複数個所の博物館やアーカイブなどから要請されている。
フォートモンマスの陸軍通信部隊ミュージアムにおいては、“ML307C/AP パイロットバルーンターゲットアッセンブリー”の設計図(基本的にはレーダー標的の組み立て図)が発見入手された。そのコピーはAtch 29として添付する。この設計図では、薄膜素材、テープ、木材、アイレット、およびワイヤー類に関する仕様と、加えてそれらの組み立て要領を記事している。
また、ムーア教授の支援を受け、実際に使われた装置類の入手、分析が行われた(実際に入手したものは1953年製造のモデル“C”であり、1947年に使用されていたモデル“B”ではない、ムーア教授によれば、その差異はさほど大きくないという事である)。この装置に対し行われた見分により、アルミニウムのような色をした薄膜素材を、紙製と思しきより強固なものに重ね、バルサ材をテープや接着剤および糸などで固定した構造を覆ったものであったと判明した。
その内部を開くと、Atch31(新しいものの写真)およびAtch25(バルーントレイン内部を映した1947年の写真)で表した通りの装置が見て取れる。
これを閉じると、装置類は最大で4フィート×2フィート10インチになる複数のトライアングル形状で納められる。最も小さいトライアングルは2フィート×2フィート10インチである(キャヴィット中佐と他の人々が語った証言、および残骸物の写真と比較されたし)。

【関連書籍】
世界「とんでも」陰謀説
書籍:

加えて、調査員達はテキサスアーリントン大学(UTA)より、当時フォートワース・スターテレグラムで撮影された、ラメイおよびマーセルが残骸と共に写った一連の写真のオリジナル(最初の世代の)プリントを入手した。これら写真(および、のちにUTAから入手した最初の世代のネガフィルム)についての、詳細な分析により、世に横行するいくつかの見解についても解き明かされた。
まず、上に紹介したいくつかの書籍の中での、マーセルは“実物の”UFOを写真撮影したのだが、後にそれは削除され代わりに気象バルーンのものが差し込まれたという主張については、マーセルとラメイによる写真を比較すると、同じ残骸が写っている事がわかる。この写真に写っているのは、この物体が置かれている(…この後、文書削除の痕跡)

(添付文書一部の説明)
7.AF/SE メモ、1994年3月14日
8.SAF/AQL メモ、1994年3月22日
9.AF/XOWP メモ、1994年3月9日
10.SAF/AAI メモ、1994年3月10日
11.AFHRA/CC メモ、1994年3月8日
12.AFOSI/HO メモ、1994年3月11日
13.捜索された記録の保管場所一覧
14.HQ AAF "命令発行書" 1947年6月5日
15. ヴァンデンバーグにおけるアポイントメントブックと日誌のコピー 1947年7月7~9日
16.フォートワース・スターテレグラムにおいて1947年7月9日撮影のバルーン残骸の写真
17.1994年5月24日付けキャヴィットの署名入り宣誓書
18.1994年5月24日のキャヴィットに対する聴取のトランスクリプト
19.1946年7月8日付けモーグル計画についての書簡
20.1994年6月3日付けスピルホースの署名入り宣誓書
21.1994年6月8日付けムーアの署名入り宣誓書
22.1994年6月29日付けトラカウスキーの署名入り宣誓書
23.1994年6月8日付けムーアに対する聴取のトランスクリプト
24.1994年6月29日付けトラカウスキーに対する聴取のトランスクリプト
25.モーグル計画の“バルーントレイン”イラストレーション
26.モーグル計画の“バルーントレイン”写真2枚
27.NYUの定高度バルーン飛行についての概要記録
28.調査した博物館の一覧
29.“パイロットバルーンターゲット NM-307C/AP アッセンブリー”設計図のコピー
30.1994年6月21日付けニュートンの署名入り宣誓書
31.NM-307C/APデバイス、古いネオプレンバルーンとその残骸の写真
32.ジェームズ・マカンドリュー中尉によるバルーン研究の成果についての概略
33.図および写真による“測定作業要領書”