合衆国最高機密ファイルFOIA

UFO、陰謀、都市伝説、公開された超機密ファイルを読み解く!

UFOに火器管制レーダーをロックオンしたイラン空軍機

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イメージ:砂漠のUFO

 

出典元FOIAファイル

 

【突如、現れては消える謎の物体】

ヘンリー・S・シールズ大尉、在欧アメリカ空軍本部


パイロット達はそれぞれ、自身のキャリア上のある時点において、奇妙で非日常的な体験をする事良くある。それらは、論理や後に行われる調査の結果によってでも、適切に、あるいは、完全なる解明が不可能な出来事だ。以下に載せる文章は、帝政イラン空軍F-4ファントム戦闘機のクルーが、1976年当時に報告したもので、上記のような出来事を克明に物語ったものである。いかなる追加情報も解明も、この異常現象に対し加えられる様子は今までなく、この記録はどこかにしまいこまれ、おそらく忘れ去られて行くだろう。とはいえ、これを紐解く事は興味深いだけでなく、おそらく、不愉快さも誘うはずである。

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その日は良くはれた秋の早朝で、0030時までは、テヘラン近方にあった帝政イラン空軍指揮所は、何の変化もない日常的な夜間監視任務を行っていた。その時、市の郊外から、異常な飛行物体についての報告が、短時間に4つ連続して入った。それら“未確認飛行物体(UFO)”は、“鳥に似た”あるいは、明るく輝くヘリコプターに似た姿だと報告された(この時、飛行しているヘリコプターは一機もなかった)。報告者がに、星を見ているだけだと説得しても聞き入れないため、担当士官は自身の目で確認するべく、建物の外に出てみた。そして、北方の空に星より大きく明るいものを発見し、即時、イラン空軍F-4戦闘機にスクランブルをかけ、調査に向かわせる。

テヘラン市に接近したF-4のパイロットからは、70マイル離れた点にある明るい発行体を、はっきり目視できると報告が入る。そして、25海里程の距離になった時、この迎撃機の全計器、および、UHF通信/機内通話機能などが機能を失ってしまう。しかし追跡を止め、この機が所属基地へ帰還しようとすると、それら全システムが正常状態を取りもどし、それはまるで、未確認物体が(離れていく)この戦闘機を脅威とみなさなくなった事を示すかのようであった。

この第1機から、10分後に第2のF-4がスクランブル発進をした。同機のレーダー要員から、UFOを12時の方向27海里に捉え、上方から、接近速度150キロノットでレーダーによるロックオンを行ったと報告が入った。27海里まで接近した時、その飛行物体は、まるでレーダースコープに捉えられる程度に一定の距離を保とうとするかのごとく、突如、反対方向へ飛行しはじめる。レーダー上の機影はKC-135に相当する程度の大きさであったが、それが放つ強い光により、実際の大きさを推し量る事は不可能であった。目に映るそれは、四角形に配置されたフラッシュストロボのようで、色は青、緑、赤、そしてオレンジに変化している。それはとても高速で切り替わっており、すべての色が同時に目視されるよう感じられた。

テヘラン市南方上空で、F-4による追尾が継続している時、当初目撃されていたUFOから明るい第2の飛行物体(おおむね、月の1/3から半分程度の大きさ)が分離し、F-4に対し高速で直進・接近を開始した。パイロットは、この新たな飛行物体にAIM-9ミサイルによる迎撃を試みようとするも、火器制御システムに突如発生したパワーダウンにより妨害されてしまう。UHFおよび機内通話機能も同時に失われた。パイロットは、即座に旋回を開始しマイナスG降下による回避を行ったが、飛行物体もF-4戦闘機の後方3~4海里のところに追尾する。飛行物体は、パイロットが旋回行動を繰り返す間、その懐に飛び込んだかと思うと離脱して行き、最終的には元のUFOと完璧な並走飛行体制をとった。

2機のUFOは、第2の物体が離脱し地面へ向かい高速降下を始めるまで、完全な連携体制を取り続けた。戦闘機の武器および通信システムが回復したが、パイロット達は地上で大爆発が起こるのではと感じながら第3の(?)物体を目視しつづけた。しかし物体は穏やかに着陸し、同時に周囲2,3キロを照らす明るい光を放つ。パイロットは、この着陸ポイントを特定するため、可能な限りの低空飛行を試みた。

所属基地へ帰還する際、搭乗員2人は、ナイトビジョンの調整に手間取った。さらに、基地からの磁針方位150度を通過中に発生した強力なUHF干渉と、加えて起きた全通信システムのダウンにより、実際の着陸はより複雑なものとなった。慣性誘導システムは、30度から50度の間で変動しつづけている。同じ空域に、接近してきた民間航空機も、同様な通信障害を訴えたが、そちらから異常な物体の目撃は報告されなかった。

手こづった挙句、F-4搭乗員達は最終着陸態勢に入ったが、同時に、もう1つのUFOに気づく。それは、(概ねT-33型練習機と同じサイズの)シリンダー型をした物体だった。その両端と中央に、明るく安定した光源が見て取れる。それは、急速にF-4戦闘機に接近、通過をしていった。パイロット達から照会を受けた管制塔は、同空域を飛行する機体はいないと返答したが、その方角を肉眼で確認した時、飛行物体の存在を実際に目にしている。

翌日、飛行物体が着陸したたずの地点へ、F-4搭乗員を乗せたヘリコプターが向かった。そこは水の干上がった湖だったが、特に異常は見つからなかった。しかし、ヘリコプターがその場所を離れ西に向かい始めると、はっきりとした信号音がキャッチされ、それが一軒の家から来ている事が分かった。彼らは、その場所へ緊急着陸すると、前日夜に何か奇妙だったり普通ではない事が起きなかったかと訪ねた。彼らの答えはイエス。まるで雷が落ちたかのように、大きな騒音と共に明るい光が目撃されたと言う。ヘリコプターは基地へ戻ったが、放射線計測を含む幾つかのテストが、この住居周辺に対して行われた。このテストで何が発見されたかの報告は、公表されていない。