合衆国最高機密ファイルFOIA

UFO、陰謀、都市伝説、公開された超機密ファイルを読み解く!

UFO現象が持つ意味の検証(1〜2ページ)

 

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イメージ:UFO

出典元FOIAファイル

 

 

(1ページめ)
1968 DRAFT

UFO 仮説と生存のための問いかけ

 

本論文は、いわゆるUFO(1)問題として分類される事象が持つ性質についての複数の基本的仮説が示唆する、人類生存の意味合いについて簡易的考察を与える事を目的とする。

1. 全てのUFOは虚偽である: 虚偽が歴史上で初めて記録された時以来、それには、非連続的に、非常に制約された地域でのみ発生するという性質が認められる。科学知識を保有する人物が、その職務上の能力を用いて虚偽を作り上げた例は稀である。現実的に、古代から世界中でUFO現象が目撃されている事、かなりな人数の著名な科学者によっても近年目撃されており、その数が増加している事などを鑑みると、UFOの全てが虚偽であるとは言い難い(2)。いずれにせよ、あらゆる方面からの報告は、最近増加傾向にある。1953年中の3カ月間(6、7、8月)、空軍からは35例の特定不明な目撃例がもたらされている(3)。

脚注
(1)飛行、航行および、一定の活動を行う飛行物体で、発光、脈動、あるいは定常的に金属調の外観を持つ、全ての物体であり、形状は、円盤もしくは葉巻型であるもの。
(2)Anatomy of a Phenomenon、ジャック・ヴァレ、ヘンリー・レグナリーCo.シカゴ1965 9-17ページ(ヴァレーは、天文学と物理学の学位を持ち、現在、NASAの火星地図化計画に参加中)
(3)合衆国空軍グラッジ計画、および、ブルーブック報告1-12(1951-1953)、合衆国航空現象調査委員会、ワシントン1968年6月216ページ
(2)Visiters from Outer Space、スプートニク、(判読不能)ビャチェスラフ・ザイツェフ、164-181ページ

(2ページめ)
上記の様な示唆および推定の全てを鑑みた上で、依然としてUFOの全てが虚偽だと考えるのであれば、それらが全世界規模におよび、かつ、発生頻度も増加し続ける事から、人間の精神が異常さを増しているいう警戒感を強めるべきである。この様な異常行動は、核武装をした国家にとって大きな懸念となり得る。つまり、この点についての、科学者による早急かつ入念な検証が必要とされる。

2. 全てのUFOは幻影である: 当然の事ながら、人は幻を見る。複数の人間が同時に幻覚を見る事は稀ではあるが、その事例も知られている。また、機械類にとっても、それなりな錯覚が存在する。良く言われる通りにレーダーは温度の反転を検知してしまう。一方で、複数の人間と、単一もしくは複数のレーダーが、同じ時刻に同じものを目撃するという事例も、かなりな数存在している。ガンカメラと目撃者の証言が一致する事が証明されたケースも有る(4)。さらには、状況が発生した事についての物理的証拠が、目撃談を支持しているレポートもしばしば提出されている(5)。また、科学界、行政機関、あるいは産業界などに身を置く人々からの、非日常的な飛行物体に関する報告が継続的に高い頻度で発生しているのも事実である。これらの事実の全てが、UFOが全くの幻覚であるという説に反するものである。

(4).同書、208、192、149、146ページ
(5).前掲書、ヴァレ、70、71、74ページ
(6).The Report on Unidentified Flying Objects、エドワード・J・ラッペルト、ダブルデイ出版ニューヨーク、1956 242ページ(ラッペルトは、一時期、ブルーブック計画のメンバーを務めた)