合衆国最高機密ファイルFOIA

UFO、陰謀、都市伝説、公開された超機密ファイルを読み解く!

UFO現象が持つ意味の検証(3〜4ページ)

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イメージ:クロースエンカウンター

 

出典元FOIAファイル

 

(3ページめ)

多くの事例がそれに反しているとしても、依然としてUFOのほとんどが錯覚でしかないとするなら、目撃者が持つ現実と妄想を区別する能力についての心理学的な背景については、強い疑念が投げかけられるだろう。ますます複雑化する世界において、この事が人の生存を続ける能力に対して与える影響は、より重要になるはずである。人から合理的判断を行う能力が失われていくとしたら、緊急かつ包括的な科学的検証が急務だ。そうしなければ、この病理が広範囲に広がるのを食い止める事は出来ないはずだ(7)。
(集団ヒステリー、およびUFO現象に関する考察は、書き引用元8を参照の事。合衆国空軍兵員訓練リサーチセンターの元職員で、アメリカ国立科学財団の主任研究員を務める、社会学・心理学者ロバート・L.ホール博士の記述が掲載されている)

3.全てのUFO現象は自然現象である: この仮説が正しいとすれば、我々の防空警戒システムによる攻撃状態検知能力は、きびしい評価を受ける事になるだろう。
a. 訓練を受けた兵隊が報告した多くのUFO現象は、高速・高性能・高高度を飛ぶロケットか航空機と似通った振舞をしたとされている。また、レーダーによっても、確実な物体として何等かの飛行体の存在が確認されている(8)。

(7). 前掲、ラッペルト、237ページ(ダッチライナー、イタリア、ローマ)
(8). 未確認飛行物体研究会(セッション2)、1968年6月29日、nr7(下院航空科学委員会)
(9). 前掲、グラッジ計画、pp.192、149、146


(4ページめ)
これらの飛行体が、訓練を受けた兵士の目にロケットもしくは航空機として映り、その物体がロシア方面より北方上空を通過して合衆国へ到達しているなら、"ミサイル攻撃の誤報"を引き起こす原因となるだろう(10)。
b. 責任ある地位に就く多くの兵員が、いわゆるUFOの様な特徴を持つ物体に対して、心理的な"盲点"を持っている。彼らのこういった態度は、我々の防衛網に開いた"穴"を突くために、UFO現象のレプリカを制作する手段を、敵国にただ与えているだけである。- ワシントンD.C.のイブニングスター紙が、1968年9月24日付のA4ページで報道した、合衆国空軍によるレンズ形大気圏再突入機の実験には、これと同様の目的が有ったのだろうか?
c. 時として、UFO現象は、レーダーによる検知も行えず強力な電磁的干渉を引き起こす。想定される敵が、我々の航空宇宙監視システムをかいくぐり、あるいはかく乱させるための装置、もしくはシステムを作り上げる能力を所持する前に、これらの飛行物体やプラズマの性質を解明することは、非常に重大な課題である。- 我が国の防衛監視網を破るシステムもしくは装置を開発する力を持つ国家は、今でも出現し得るからである(11)。
4. UFO現象の一部は地球上の秘密実験である: 上記で記述した合衆国空軍による再突入機の実験、ならびに、しばしば公開される事のある、カナダの"円盤"計画を鑑みれば、この仮説には疑う余地はあまり残されていない。

(10). 飛行物体現象、ラトヴィヤ、ソヴィエツカヤ紙、No.287、1967年12月10日、3ページ、Col1-3、筆者R. ヴィテルニャク(電離層および人工衛星電波監視局長)
(11). 同、グラッジ計画、UFO現象とコロラドプロジェクト、1968年版エンサイクロペディア・ブリタニア、123ページ