CIA長官アレン・W・ダレスに対するビルダーバーグ会議への招待（その1）
（文書1）
機密文書
1959年8月24日（隠ぺい）
（サイン隠ぺい）
拝啓（名称隠ぺい）
8月20日にいただいた文書に関して、重ねて感謝を申し上げます。私の周囲の数名が、アフリカ問題に関するあなたのお考えを、ぜひお聞かせ願いたいと考えております。この件については、近日中にご連絡を申し上げる予定です。
レティンガーから受け取った、ビルダーバーグ会議への招待状についてでありますが、あなたが仰られた通りに、事前の情報提供が得られていない事から、この会議開催中に、私が合衆国を出て遠方へ出向く事は困難だと考えます。今回のお招きは、（名称隠ぺい）へ直接移管してあります。私個人といたしましても、近日中には、この会議の一部に参加できる事を望んでいる所であります。
敬具
アレン・W・ダレス
（肩書隠ぺい）
（文書2）
（隠ぺい）1959年8月20日
拝啓 アレン；
今週、アフリカ出張から帰った後、オフィスにて（判読不能）"LIFE"から抜粋の写真とあなたの書簡を拝読いたしました。この写真を送ってくださったあなたのご配慮には、感謝の述べ様も無い位です。
ダレス夫人が、私を棺の付添人という大役に指名くださった名誉と共に、今回の写真も大切に保管させていただき所存です。
あたな、および同僚の方々も含めて、私がアフリカで感じた事にご興味をお持ちではないかと思います。（隠ぺい）で行われた外務大臣会議の終盤に出会った、（人物名隠ぺい）も、同様の事を示唆しておりました。もしそうでありましたら、私にお知らせくだされば、双方にとって都合の良い日時を決めた上で、そちらへ出向かせていただきます。おそらく、あなたも数時間程度はご希望になると思いますので、それに見合った時間を確保しておきます。
心よりの親愛を込めて、敬具
（隠ぺい）
追伸。9月18日から20日にかけて、トルコで開催されるビルダーバーグ会議の暫定参加者リストを拝見いたしますと、レティンガー氏は、あなたを参加候補として挙げておられる様です。あなたを、我がグループの中にお迎えできるとしたら、これは大変名誉な事であり、私としては、これが事実であると熱望する所です。とは言うものの、この時期にあなたが合衆国を離れる事が可能だと想定するのは、困難だという点も理解する所です。参加を予定されているかどうか、私に連絡をいただけますでしょうか、必要であれば、そのための書類を送らせていただきます。
（隠ぺい）
敬具。 合衆国中央情報局長官アレン・W・ダレス殿
ワシントン25 D.C.
